運命の日

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「ミユキ! 心を閉じろ」 亜佐美の声は届かなかった。 シナプス接続を強制的に切り離され、カプセルから助け出されたミユキは全身がガクガクと痙攣し、白目をむいた眼は内出血で真っ赤に染まり、鼻や耳からも血が流れ出していた。 「救急班!」 叫んだが、急いだところでどうにかなるようなものでもなかった。
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