運命の日

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「悪夢だ……」世界中の人間が同じことを感じていた。 「しかし、ピンチはチャンスだよ」 日本の白石総理は違った。 「我が国は核攻撃を受けた。2発はぎりぎり迎撃できたが、1発は不幸にも着弾した。日米同盟軍は、すぐさま防衛のために反撃する」 官房長官はメディアの前で宣戦布告した。 某国はミサイル発射を否定し、世界がAlternative facts(もう一つの事実)をねつ造しようとしていると批判したが、自衛隊と米国軍の猛攻の前に降伏せざるを得なかった。後にメディアはこれを『4月戦争』と名付ける。 「日本、万歳!」 勝利はメディアと国民を高揚させたが、核爆発の影響は甚大で40万に及ぶ日本国民が犠牲になり、多くの人々が肉体や心に傷を負っていた。 「ぎりぎり、逆転勝利だな」 白石総理は笑ったが、国家財政は危機に瀕することになる。
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