16人が本棚に入れています
本棚に追加
「悪夢だ……」世界中の人間が同じことを感じていた。
「しかし、ピンチはチャンスだよ」
日本の白石総理は違った。
「我が国は核攻撃を受けた。2発はぎりぎり迎撃できたが、1発は不幸にも着弾した。日米同盟軍は、すぐさま防衛のために反撃する」
官房長官はメディアの前で宣戦布告した。
某国はミサイル発射を否定し、世界がAlternative facts(もう一つの事実)をねつ造しようとしていると批判したが、自衛隊と米国軍の猛攻の前に降伏せざるを得なかった。後にメディアはこれを『4月戦争』と名付ける。
「日本、万歳!」
勝利はメディアと国民を高揚させたが、核爆発の影響は甚大で40万に及ぶ日本国民が犠牲になり、多くの人々が肉体や心に傷を負っていた。
「ぎりぎり、逆転勝利だな」
白石総理は笑ったが、国家財政は危機に瀕することになる。
最初のコメントを投稿しよう!