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Timebomb
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まじか。
僕は、最後のいちごポッキーを口にくわえたまま、できる限り冷静にれいなの話に耳を傾けていた。
「ふざけてないでさあ」
れいなが僕の口からはみ出ていたポッキーを、指で弾いてへし折った。
「あ……」
それはクルクルと回転しながら、列をなすアリのそばをかすめて落ちて割れた。
上空からの突然の落下物に、アリ界は大騒ぎになっている。
別に僕は、ふざけてなんかいない。
「責任、取ってよ」
短い制服のスカートからのぞく素足を組み直して、れいなが少し意地悪くそう言った。
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