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「世界が回ってる~」
座っているのがつらくて、宗一は
ベンチに横になり足を投げ出した。
「しばらく風に吹かれてるのね。
身体が冷えれば酔いも醒める。」
反応がないと思ったら眠っていた。
思わず早生子の口からため息が
漏れた。これでは帰るに帰れない。
秋の日は釣瓶落とし、あっという間に
陽が沈む。早生子は今いる公園の
場所を確認してタクシーを呼んだ。
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