38人が本棚に入れています
本棚に追加
渋谷の街が繁華街から住宅街に
変わったあたりに早生子の行きつけの
BARはある。彼女はいつものように
カウンターの右端の椅子に腰掛けた。
彼女を見知ったフロア係の若い男が
近づいた。
「いらっしゃいませ。」
「こんにちは。」
「今日はお早いですね。」
「たまには陽の高いうちから
飲みたいのよ。」
「バレンシアで宜しいですか。」
「ええ。」
彼女がいつも初めにオーダーする
カクテルも覚えている。
最初のコメントを投稿しよう!