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早生子は微笑んだ。違うのはヘア
スタイルだけじゃないのよ。
「そろそろ帰るわ。明日は仕事
だから。じゃね。」
彼女は立ち上がり一人で店を出て
行った。
宗一はグラスに残るジンライムを
喉に流し込んだ。
「早生子さん。」
彼女を追って走った宗一は
アルコールが身体中に回って
ふらついた。
「どうしたの。」
「走ったら一気に回った。あぁ、
目が回る。」
彼は肩で呼吸し、塀に寄りかかって
ようやく立っていた。
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