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運転中…
車が1台しか通れない道を走行。
急カーブをいくつも超え
斜面をやっと登りきる。
今度は、くだり…
慎重に走行
ブレーキのききが急に悪くなる…
ぐんぐんスピードを出す車
サイドブレーキをかけても止まる様子もない
急カーブが迫っている。
ブレーキをベタ踏みするが反応なし
とりあえずどうにかして停まらないと
『崖から転落事故』と言うワードが
頭をよぎる。
こうなったら車なんて傷だらけになっても
命に代わりはない!と思い
壁沿いに車体を寄せる。
ガンッ
ギ…ギギギギギギギギギギギギギギ
凄い音を出しながら
車体から火花が飛ぶ。
急カーブまで後…
10メートル
9メートル
8.7.6.5…
お願い!!!とまって!!!
神様!!!
もうダメだと思い
目をギュッと瞑る。
4.3.2.1………
車内が静かになり
転落を免れた事が分かり
そっと目を開ける…。
車体は崖ギリギリ
ガードレールに突っ込むような形で止まっていた
目の前は空しか見えない。
そっと、後部座席に移動し
車から降りる。
車体は、原形をとどめておらず
ただの鉄の塊の様になり。
それを見た瞬間
震えが止まらなくなった。
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