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「なあ、外へ出て、春の空気を思い切り吸えたらいいよな。桜だってもうすぐ満開になるってさっき聞こえてたし」
「また、お前は馬鹿なこと言って……。俺達はあのカワイ子ちゃんたちのように、着飾ってもらうこともなく、ぶっきらぼうに扱われていく定めさ……」
「いや、もしかしたらなんて思うんだよ。こんな所で自分の生き方を決めなくたっていいいんじゃないかなんてさ!」
自分の気持ちを仲間に話すとたいてい笑われる。
僕はそのたびに悲しくなったけど、どうしても希望を捨てることなんてできなかった。
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