4人が本棚に入れています
本棚に追加
艶めいた肌に、甘さと酸味を合わせ持ったほのかな香りを纏っている姿。
僕は眩暈を覚える。
「私はキヨ! あなたみたいな人と出会ったのは初めてだわ! ね、あなたのこともっと聞かせてよ」
明るい声で話しかけられても、思うように言葉が出ない。
しどろもどろになりながらも、そんな僕の話を嬉しそうに話を聞いてくれていた。
出会って間もないのに、僕のすべてが彼女で作られていくかのようだった。
ずっとそばにいたい。
いや、彼女とここから逃げ出して、新しい未来を作りたいとさえ思ってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!