僕の未来

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艶めいた肌に、甘さと酸味を合わせ持ったほのかな香りを纏っている姿。 僕は眩暈を覚える。 「私はキヨ! あなたみたいな人と出会ったのは初めてだわ! ね、あなたのこともっと聞かせてよ」 明るい声で話しかけられても、思うように言葉が出ない。 しどろもどろになりながらも、そんな僕の話を嬉しそうに話を聞いてくれていた。 出会って間もないのに、僕のすべてが彼女で作られていくかのようだった。 ずっとそばにいたい。 いや、彼女とここから逃げ出して、新しい未来を作りたいとさえ思ってしまった。
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