ギリギリのプール

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今日も学校に行く、その前にギリギリの時間に姉に叩き起こされて、まずはトーストと口に挟むと九十九姉にイチャモン付けられる 「アンタ!! 歯磨き!! そして顔洗い!! ダラシナイゾ!!」 そう、この家には母が居ない、愛想尽かして出ていった、離婚と言う奴だ、それから連絡はない、それから姉が我が家の切り盛りをしているため、いつの間にかグータラ家族にもムチが入り、姉ルールと言うものを嫌でも押し付けてくる、男は歯磨きなんて軟弱な行為しないもんだ!! いや、ある意味女子からモテなくなるので、最低限綺麗にした方が良い合図なのだろう、バタバタと靴下を履きトーストを掴むと鞄に手を掛け、8時05分ニュースと天気予報が流れてる、走って15分歩いて25分、歩くとヤバいのでちょっと走ると、運動選手じゃないのでバテる、モグモグとトーストを食べまた走る 「おはよ、十郎太君」 「おはよう、友花ちゃん、走んないと、マジヤバいよ」 「うん、解ってる」 二人は一斉に走り出す、朝のお決まりパターンだ、そしてギリギリ、友花ちゃんを抜けそうで抜けぬ全速力、そして、俺は500メートルも越えぬうちに、友花ちゃんに追い越されて、トボトボ歩く 「はー……はー……」 そう、友花ちゃんは俺を励ましてくれてるようだか、女子に負ける走力って一体……帰宅部同士なのに……いつもの学校の門が見えてきた、先生がまくし立てている 「おい!! 後3秒」 「ゲ!!」 慌て俺は走った、辛くもギリギリセーフで学校に入れた、門が閉じられる事は無かったが、先生が入って行く何時もの光景
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