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杉の香りがする液体を コップに注いでいたら 記憶が自分のルーツへ 飛んだ感じになってた カオスな宇宙が拡がり 上品と下品が混じって 急ぐ気持ちが悪い事を 周りに紛れ込ませてる 無個性になりたかった 背景に飾られた画面が 少し慌ただしくなって 欲しいモノが鉄になる 大きくなる身体と夢が クシャミの数を増やす ここには誰も来ないと 見えなくなった景色に 冷たさを覚え始めてた ちょっとだけども怖い 不思議の国に向かう為 スパンコールの馬車と 白銀のライオンを待ち シルクの扉を開けてた 架空の世界を蹴飛ばし 現実に心を引き戻した そのキッカケは呼び鈴 モダンな街に出発する それに見合った服装と 小物を身につけたなら ブルジョワの気持ちが イメージの森に消える 犬の鳴き声が聞こえた 目の前の液体は蒸発し そこに自分の血を足す どこかで間違えたかも
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