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しかし、次の日からそのおじさんは道で私を見かけると付きまとってくるようになった。
初めはお礼が言いたいだけのようだったけれど、だんだんとそれだけではなくなっていた。
『優しくしてくれたキミが好きなんだ』
『おじさんと一緒に遊ぼう』
変なことまで言われるようになって、怖くなって私は走っておばあちゃん家に逃げた。
慌てて家に入ってくる私を心配したおばあちゃんは何があったのか聞いてくる。
私はすべてを話した。
するとおばあちゃんは優しく言ってくれたんだ。
『そうかい、私がなんとかするから。今日は一緒に帰って次来る時はおばあちゃんに連絡しなさい。
バス停まで迎えにいくからね』
『うん』
優しい言葉に安心するとその日の帰りはおばあちゃんと一緒に帰った。
そして次の日。
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