第29任務 ディス子さんと美容室

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「どうした、ジュラルミン。お前まさか本当に具合が……」 ジュラルミンは顔を伏せたままソファーからゆらりと立ち上がる。 「ジュラルミン……?」 「ふ……ふふ……お姉さま……」 そしてふらふらと千鳥足でこちらに近付いてくる。 次の瞬間! ジュラルミンがくわっ! っと目を光らせて飛び掛かってきた! 「ぅお姉さまぁぁぁ~~! わたくしの赤ちゃん産んでくださいましぃぃぃーー!!(ルパンダイブ)」 「うわぁぁぁ!!(殴)」 「んふぅ!」 私に殴られたジュラルミンは回転しながらぶっ飛び、床にはたきついた。 ヤバい! 今のはマジでヤバかった! いやいつもヤバいがさっきのはもう咄嗟に殴るしかなかった。 「はー、はー、いきなりどうしたというのだ、この変態は」 ジュラルミンはしばらく床でピクピクしていたが、ゾンビのようにむくりと起き上がり、再びこちらを見ると目を光らせる。 「ふー、ふー、お……お姉さまぁ~」 「や、やめろ……来るな……い、いやーー!!(泣)」 すると何者かがジュラルミンの肩をグッと捕まえ、それを制止する。みかんだ。 「ジュラルミン。それまで。あなたの好きにはさせない」 おお! みかん! さすがみかんだ! 助けてくれるんだな!
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