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「どうした、ジュラルミン。お前まさか本当に具合が……」
ジュラルミンは顔を伏せたままソファーからゆらりと立ち上がる。
「ジュラルミン……?」
「ふ……ふふ……お姉さま……」
そしてふらふらと千鳥足でこちらに近付いてくる。
次の瞬間! ジュラルミンがくわっ! っと目を光らせて飛び掛かってきた!
「ぅお姉さまぁぁぁ~~! わたくしの赤ちゃん産んでくださいましぃぃぃーー!!(ルパンダイブ)」
「うわぁぁぁ!!(殴)」
「んふぅ!」
私に殴られたジュラルミンは回転しながらぶっ飛び、床にはたきついた。
ヤバい! 今のはマジでヤバかった! いやいつもヤバいがさっきのはもう咄嗟に殴るしかなかった。
「はー、はー、いきなりどうしたというのだ、この変態は」
ジュラルミンはしばらく床でピクピクしていたが、ゾンビのようにむくりと起き上がり、再びこちらを見ると目を光らせる。
「ふー、ふー、お……お姉さまぁ~」
「や、やめろ……来るな……い、いやーー!!(泣)」
すると何者かがジュラルミンの肩をグッと捕まえ、それを制止する。みかんだ。
「ジュラルミン。それまで。あなたの好きにはさせない」
おお! みかん! さすがみかんだ! 助けてくれるんだな!
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