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草影に隠れて見ていたが、ねのとみかんは無事友達になれたようだ。
なにくわぬ顔で出ていこう。
「みかん! ねのと友達になったのか?」
「ディス子さん! うん、私、友達ができた。ありがとう、ディス子さんのおかげ」
みかんは瞳を泳がせて照れている。うんうん、良かったな、みかん。まったく、みかんはかわいいなぁ!
「草影から見守ってくれていてありがとう」
「えっ! バレていたのか!」
「隠れてたの? 思いっきり頭が見えてた……」
バカな……! 軍人である私が隠密を見破られるとは! ジュラルミンがいなくて良かったな。またからかわれかねん。
「……ゴホンッ! まあ、アレだ、とにかく良かったな、みかん」
「うん、友達……ふふ!」
かわいい! みかんは普段笑わないせいか、こういう時の素直な笑顔はとにかくかわいいな。
「よしよし、愛いやつめ~(なでなで)」
「……ふふ!」
はあ……ほっこり。
みかんなでなでは癒やされるな。
うっ……! 何か悪寒が……悪い気配がする。
「お姉さま……わたくしを差し置いて、またみかんさんになでなでを……」
出た! ジュラルミンだ! そういえば、様子を見て合流しろと言ったのは私だった。
「今回はわたくしの活躍も大きいですわー! ご褒美のなでなでをー! なでなでをー!」
うわー! ジュラルミンが目を光らせて走ってきたー!
「キモい! 助けてくれ! みかん! ねの!」
しかし、みかんとねのはこちらを見てキラキラの笑顔で微笑んでいる。
「二人とも仲良し……ふふ!」
「みかんちゃん、私達も仲良しだよ」
「うん……ありがとう、ねの」
おいィィィィィーー!!
なに友情を確かめ合ってるんだ!
違うんだ! これは仲良しな訳では……
「ぅお姉さまぁぁーー!!」
「ぎゃあぁぁーー!!」
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