第27任務 ディス子さんと忘れ物

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草影に隠れて見ていたが、ねのとみかんは無事友達になれたようだ。 なにくわぬ顔で出ていこう。 「みかん! ねのと友達になったのか?」 「ディス子さん! うん、私、友達ができた。ありがとう、ディス子さんのおかげ」 みかんは瞳を泳がせて照れている。うんうん、良かったな、みかん。まったく、みかんはかわいいなぁ! 「草影から見守ってくれていてありがとう」 「えっ! バレていたのか!」 「隠れてたの? 思いっきり頭が見えてた……」 バカな……! 軍人である私が隠密を見破られるとは! ジュラルミンがいなくて良かったな。またからかわれかねん。 「……ゴホンッ! まあ、アレだ、とにかく良かったな、みかん」 「うん、友達……ふふ!」 かわいい! みかんは普段笑わないせいか、こういう時の素直な笑顔はとにかくかわいいな。 「よしよし、愛いやつめ~(なでなで)」 「……ふふ!」 はあ……ほっこり。 みかんなでなでは癒やされるな。 うっ……! 何か悪寒が……悪い気配がする。 「お姉さま……わたくしを差し置いて、またみかんさんになでなでを……」 出た! ジュラルミンだ! そういえば、様子を見て合流しろと言ったのは私だった。 「今回はわたくしの活躍も大きいですわー! ご褒美のなでなでをー! なでなでをー!」 うわー! ジュラルミンが目を光らせて走ってきたー! 「キモい! 助けてくれ! みかん! ねの!」 しかし、みかんとねのはこちらを見てキラキラの笑顔で微笑んでいる。 「二人とも仲良し……ふふ!」 「みかんちゃん、私達も仲良しだよ」 「うん……ありがとう、ねの」 おいィィィィィーー!! なに友情を確かめ合ってるんだ! 違うんだ! これは仲良しな訳では…… 「ぅお姉さまぁぁーー!!」 「ぎゃあぁぁーー!!」
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