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ゴウン……ゴウン……ゴウン……
深夜のコインランドリー。
私の入れた洗濯物が大型洗濯機の中で回っている。
今はまだ春先。この時間帯は少し冷えるが、私はというと……
下着姿だ。
下着姿で深夜のコインランドリーの屋内ベンチに、腕を組みながら顔を伏せて座っている。
なぜだ……どうしてこうなった?
―数時間前―
「ふぁ~あ。今日はデパートで能力を使ったので疲れましたわ。お姉さま、申し訳ございませんけどわたくしは先に休みますわね」
おお、これはありがたい。みかんの追跡に能力を使ったせいでジュラルミンは発情する前に眠気に襲われたようだ。
「そうか、ご苦労だったな。ゆっくり休め」
「はいですの。お姉さま……夜這いしてもいいんですのよ?」
うわっ! もう発情していたか。キモい! 早く寝てしまえ。そして起きてくるな。
「いいから早く寝ろ! このガチ百合星人が!」
「うふふ……上手いこと言いますわねお姉さま。お休みなさいまし」
ジュラルミンはそのまま居間の扉を閉めて、3階の寝室へと上がって行った。
「さーて、邪魔な変態も消えた事だ。今日は少し夜更かしをしてテレビでも見るか」
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