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「わははは! なんだこの『ゲイニン』という連中は。はっはっは! まるで阿呆ではないか! くくく! わっはっは!」
テレビには『ゲイニン』という2人組が出てきて『コント』というのをやっている。これがまたおかしな事を次から次へと……
「あ……!」
しまった。ジュラルミンが早寝してしまったので洗濯をしていない。
家事はいつもジュラルミンがしているからすっかり忘れていた。
「おーい、ジュラルミン、洗濯物が……」
「……」
「ジュラルミーン、洗濯物……」
「……」
寝てしまったようだ。まあ仕方ない。無闇に起こして襲われても厄介だ。私がやってみるか。
「洗濯機か……どれどれ」
なんだかスイッチがたくさんついている。洗濯物は恐らくこの扉の中に入れるのだろう。
洗濯物を入れ、いざスイッチオン!
……あれ?『ON』のスイッチがないぞ?
水量? 時間? なんだこれは。『ON』はどこだ!
「ええい! 洗濯機め! これか! こっちのスイッチか!」
しかし洗濯機は動く気配がない。
「ビー! ソウサエラーデス。キノウヲテイシシマス」
「え!? いや、ちょっとまて……まだ洗濯が……止まるな!」
「キノウテイシ」
シュウゥゥゥン……
「あ……」
詰んだ。まずいな、これは壊してしまったか?
「そうだ! たしか近くの『コインランドリー』という小屋に洗濯機たくさんあったはず。あそこに行こう」
私は動かなくなった洗濯機から洗濯物を取りだして袋につめ、そのコインランドリーとやらに向かった。
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