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テーブルの前には、申し訳程度のステージがある。
まずは、生徒会長ユニバース・ニューマンさんのあいさつ。
金色の髪はショートボブ。
透き通るような青い瞳。
そしてグラマス美女だ。
「わたしたちも、学園に帰れるめどがつきました。あなただって、きっと帰れますよ」
こういうのを、身に余る待遇というのかな。
続いて、大音響のロックが聞こえてきた。
ギター兼ボーカルとベースの二人だけのミニコンサート。
ベースは音楽部の部長、竜崎 舞。
ショートカットの黒髪に、大きな瞳が可愛い少女だ。
異能力のせいで言葉がしゃべれないというハンデを抱えながら、その腕前で16歳の1年生で部長に就任した才女。
ギター兼ボーカルは彼らの地球の人気アイドル、真脇 達美。
アイドルは、赤い髪に猫耳としっぽをつけた女の子の姿をしていた。
何と真脇さんは、わき腹にエレキギター用のアンプがあり、そこにコードを差し込んでいた!
口から流れるのは歌とギターの音色。
もしや、これこそが猫型ロボットか!? と思ったが、事故で体を失った猫に機械の体を与えたサイボーグだった。
彼女は生徒ではなく備品、つまり正式にはペット扱いらしい。
まさか、ネズミの大群と闘ったり!? と思ったが、あちらの世界の猫は魔法の細かい流れが見えるらしく、教材としてらしい。
ミニコンサートなのに、そこは素晴らしく別世界のようにきらびやかに見えた。
明るい、希望に満ちた歌。
少し勇気づけられた。
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