かき揚げ丼 フロンティア

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――◆――◆――◆――◆――◆――◆――◆――◆――◆――  翌日。  僕に、取材を兼ねた仕事が割り振られた。  それは、取り調べる容疑者の調書を描くこと。  取り調べるのはサフラさんだ。  この船には、彼女のように生徒会をサポートする士官候補生がたくさんいた。  僕は、船内の留置場に通された。  地上の警察署には警官も少なく、いても経験のない人ばかり。  まともに機能していないらしい。  テロ組織の名は『気高き敗者奴隷バンザイ団』  何となく吹き出してしまった名前だが、彼らの過去は凄惨その物さ。  彼らは、チェ連は宇宙に負けた国家で、無価値だと自分たちを納得させていた。  それを理由に、より命を活躍させるため、と称して自国民を異星人マフィアへ売っていた。  異星人マフィアが渡した怪獣を武器にする。  調書を書き始めていきなり、僕の能力のすごい効果が明らかになった。  容疑者がこれから話すことを、まだ話していないのに書いてしまえるのだ。  生徒会の中には予知能力者もいるが、それとは違う。  彼が見えるのは、もっと大きな変化らしい。  例えば、テロリストが爆弾を持っていた場合、数日後に爆発する様子が見える。  それに対し僕は、テロリストがどこで爆弾を製造し保管しているか、その調書をかける。  テレパシーで記憶をのぞける能力者もいる。  それでもあやふやな点があるらしい。  相手の正しい記憶なのか、暗示などによる思い込みなのか、はっきりしないからだ。  僕の場合、この調書として残るのも大きな利点だった。  できた調書をほかの容疑者に見せたら、もう観念したのか次々に証言が集まった。
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