0人が本棚に入れています
本棚に追加
「……何が良かったんだよ!」
テーブルの端で、独りボサボサした頭の男が睨み付けてきた。
「おい、双士、止めとけ、飲みすぎだぞ!」
イッちゃんに止められているのは、夜能双士(よるのうそうし)だった。
こいつは昔から何考えているかわからなくて、僕とはあまり反りが合わなかった。
宮村雫とは幼馴染みで家が隣同士、いつも一緒に居た記憶がある。
「みんなが元気で人生送ってて、それが嬉しかったんだけどな。」
僕は少し場に水を差した、こいつに腹が立ったみたいだ。
「みんなって、ここには雫がいないだろうが。」
夜能は大きな声を出した。
皆がシーンとなったが、イッちゃんが口を開いた。
最初のコメントを投稿しよう!