<同窓会当日>

7/7
前へ
/13ページ
次へ
「双士、宮村は卒業式の後に家出したって……。」 「ああ、そうだな……雫はあの歳で、男と一緒に居なくなるような尻軽女だよな!」 「ふざけるなよ、お前!」 僕は夜能を思いきり殴り飛ばした。 ヨロけて壁にぶつかり、夜能は倒れた。 「お前、ふざけんな!宮村を、俺の初恋の人を尻軽女だと……言って良いことと悪いことがあるぞ!宮村を冒涜すんじゃねぇ!」 僕は殴られた頬を擦りながら、起き上がろうとする夜能を見下ろし怒鳴った。 「そうかよ……俺はもう帰るわ。」 夜能は静かな顔で、冷たい視線の中、退場していった。 当然の結果だ。 その後、イッちゃんが場を和ませ、同窓会は楽しい一時として幕を閉じた。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加