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「双士、宮村は卒業式の後に家出したって……。」
「ああ、そうだな……雫はあの歳で、男と一緒に居なくなるような尻軽女だよな!」
「ふざけるなよ、お前!」
僕は夜能を思いきり殴り飛ばした。
ヨロけて壁にぶつかり、夜能は倒れた。
「お前、ふざけんな!宮村を、俺の初恋の人を尻軽女だと……言って良いことと悪いことがあるぞ!宮村を冒涜すんじゃねぇ!」
僕は殴られた頬を擦りながら、起き上がろうとする夜能を見下ろし怒鳴った。
「そうかよ……俺はもう帰るわ。」
夜能は静かな顔で、冷たい視線の中、退場していった。
当然の結果だ。
その後、イッちゃんが場を和ませ、同窓会は楽しい一時として幕を閉じた。
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