第一章 神様はいつだって試練を与えてくる

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確かバッグの中に今日の会議の資料を入れておいたはずだけど・・・ 「あれ?なんだこれ。」 取り出したのは会議の資料ではなく、一枚のカード。サイズはデュエルマ○ターズ程度の大きさ。しかし、そのカードには俺が子供の頃に見たことのあるようなクリー○ャーとかの類ではなく、奇妙な絵が描かれている。上にはわけのわからない文字が書かれている。文字の意味はわからないが、描かれているのは荒れ狂う風によって、木の葉や建物などあらゆるものが砕かれて吹き飛ばされている絵であった。 「なんなんだ・・・・これ・・・」 急に頭の中に様々な光景が流れ込んでくる。それは何処かの町が風によって吹き飛ばされ、建物が散り散りになっていく様。しかし、急に映像はプツリと断たれて、目の前が暗くなる。 俺が最後に見たのは、取り乱しながらも必死に俺に呼びかける井上さんだった。
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