第一章 神様はいつだって試練を与えてくる

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ピピピピピピ 目覚まし時計が部屋に鳴り響く。目覚まし時計を止めて、ベッドから起き上がり、部屋のカーテンを拓くと、朝日が今にも閉じてしまいそうな目に差し込んで眩しい。 某○ピュタ王も、これほど眩しかったのだろうかと余計なことを考えていると、下の階から「こうちゃん、早く起きてよ~ 」と母の声が聞こえてくる。 俺は“風魔 宏一”。神條学園に通う高校生である。今日は2016年5月1日。俺の誕生日だ。 少しいい気分が上がり、先ほどまでの沈みきっていたテンションが嘘みたいに上がる。
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