第一章 神様はいつだって試練を与えてくる

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学校に着くと靴箱の周辺に、掲示板に結果が張り出されていた。 第37位 風魔 宏一 ここは一学年に200人いるから、まあまあ上の方の結果だったようだ。前回から10も順位が上がっている。 さて上位層は・・・。 第1位 井上 陽菜 第2位 神條 龍 第3位 如月 優樹 第4位 葵 舞 うん、やっぱり優樹のやつはベスト入っていた。さらにいつもは4位をキープしていたものが、1つ順位が上がっている。 「ウェェェェェェェェェェェェイ!」 当の本人は奇声をあげながら、ダッシュでどこかへ行った。相変わらず何をするのか、読めないやつだ。 「相変わらず何をするのか、読めんやつだな。」 そう言って後ろから現れたのは、“神條 龍”。今回のテストでは、第2位を取っている男だ。優樹からは、かみぜう とかどこぞの吸血鬼を思わせる呼び方をされている。 もうあいつ何でもありだな。 神條という苗字から分かるように、この学園の理事長・・・創設者はこいつの祖父だ。 「まあいつも明るく元気いっぱいってところがあいつの良いところらしいし。」 「ん?らしい・・・?」 「優樹が自分で言ってた。」 それ 自分で言うことじゃないだろう。
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