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そんな一幕を挟むと、クラスメイトたちも警戒心が解け、いつも通りの朝が遅れてやってくる。
がやがやと私語が飛び交う中、がらりと教室の前のドアがひとりでに開き、そして閉まった。
それから教卓の上にひょいと跳び乗ったのは、コンパクトな三頭身のミュウである。
いつもの登場パターンなので、クラスメイトは察して自ら席に着いていく。
ミュウが理不尽暴力系教師であることは去年身をもって知っているので、軍隊並みに規制が取れているのだ。
「……はい、おはよう。ちゃんと揃っているのね……留年者含めて」
じろりと後方の座席のマユに目線を送るミュウの威圧感は半端なく、マユはこれ以上ないほどにすくみ上がる。
「まぁZ組の時点でバカ軍団なのでね、別に驚きやしないのだけれど。ただ今年度留年した生徒は一名のみということだから、それだけ念頭に置いといてほしいの。アンダスタン?」
「もう、やめたげて……」
あんまりにもなミュウの罵倒に、密かに制止を呼びかけるベロスであった。
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