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「桜ー、今日どこかへ出かけようか?」
「さくら、宇宙行きたい!」
「もう少し常識のあるところ言いなさい」
「人間のじょーしき難しいっ」
「近場の公園とかどうだ?」
「行くっ!とーとと公園、行くっ」
「来。お前はどうする?」
「もちろん、ご相伴します」
「よし、じゃあ準備して行こうか」
「おーっ!」
元気よく桜が腕をあげたところで、みんなで準備を済ませて、陽気で暖かい陽の光の下へと足を踏み出した。
「とーと、かーか。あったかいねっ」
ウキウキ気分で歩く娘は、無邪気にはしゃぎながら俺たちに話しかける。
「そうね。お日様のお陰ね」
「お日様?なんでー?」
「お日様が地球を照らしてくれてるから、お日様の暖かさがここまで伝わってくるんだぞ」
「そーなのかっ。おひさま、ありがとー!」
お日様に頭を下げる桜。
人の常識はまだまだ覚えてないが、こういう素直な所は桜の長所だな。
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