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「それでさ!戸川君、成瀬さんに“大丈夫か!”だって。失礼よねぇ、いじめてないのに」
「いやそれ普通の反応かと。で、何しに行ったんですか?」
「うん。成瀬さんに頼みがあってさ」
そこで美香先輩はずいっと相原君に詰め寄った。
「相原。アンタに重要な任務があるの」
「じゅ、重要な……?」
いやな予感しか、しない。
その時、チャペルの扉が開けられた。
「あっ、行くよ!とりあえず先に席取りよ。話は後でね」
勝手に話を切り上げると、美香先輩は梨香子先輩の腕を掴んで走りだした。
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