船出、そして 角館へ

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慶応四年七月二十七日、大村城近くの新倉波止場より遠征隊は出港。 玖島城(大村城)は、大村氏の居城だった場所で、 明治になり廃城になり、本丸跡に歴代の藩主を祭る大村神社が建てられる。 今では大村公園(玖島城跡)として、市民や観光客の憩いの場となっている。 大村公園は大村湾を臨み、春には約二千本の桜が咲き誇り、続いて、つつじが咲き、 5月下旬になると、約30万本の花菖蒲が公園内を埋め尽くしていく。 また長崎空港が近くにあり、交通の要衝となっている。 長崎空港は大村湾に浮かぶ箕島の全域を再開発してつくられた海上空港。 大村藩の秋田遠征隊は長崎で大型船に乗り換えることになるが、物資の調達、積み込み、他の藩との合流、船の調整等で数日間待つことになる。 そこで藩士たちは当時国際貿易港だった長崎の見物が出来た。
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