船出、そして 角館へ

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大村隊と島原隊は8月13日、久保田城下に入り、 15日に刈和野で仮泊し、翌日角館に到着した。 少し遅れて平戸隊も到着。 途中、当地の村から貴重な差し入れもあったようだ。 久保田藩内外の多くが戦場となっていたから、藩内外からの避難者も多かっただろう。 彼らの避難場所、食料、怪我人の手当て等、久保田藩と領民は一手に引き受けることになった。 その地道な働きなしに、この苦難は乗り越えられないであろう。 久保田藩が同盟軍を引き付けていなければ、戦局は更に悪化し長期化していたであろう。 国内の情勢にも更なる悪影響を及ぼしていたのではと思われる。
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