龍狩り

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心地好い風が翼や体を撫でる。後ろに居る幼子達を気にしながらも、目的地の〈ドルコの実〉が成る森へと飛ぶ 『お前達、そろそろ森へと着くけれど森を見てくるから暫く空に滞空してなさい』 『『はーい!』』 『元気な返事を有り難う』 可愛い我が子の元気な返事に無意識に微笑みながら森へと降り立つ。 この間から〈ドラゴン避けの香〉の残り香がしていた、一度調べたときは残り香のみで人間は居なかったが用心に越したことはないだろう。 『お前達降りといで、上手く風を調節するんだよ』 子供達はまだ上手く龍魔法による風を操れない、たまに失敗して落ちて来るため何時でもキャッチ出来るように風をスタンバイ。 『ちゃっくちー♪』 『姉さん待ってく.......うわぁ!』 『圭吾......修行不足だな』 予想通りに落ちてきた圭吾をキャッチ、今度圭吾の修行は龍魔法中心に決定した瞬間だった。〈ドルコの実〉とは龍が好む魔素の多く含まれる果物であり甘く美味しい。 『〈ドルコの実〉を食べて来て良いよ』 『何か修行が厳しくなった気がするんですが、王』 『気にしない、早く行ってこい圭吾』 森と子供達が良く見える所へと体を伏せ辺りを警戒する。 暫く何事も無く過ぎていく杞憂かなと思った瞬間、森の奥で爆発音がした。 『お前達隠れてなさい!』 『お、王』 『早く!幼龍であるお前達はまだ弱い、魔力遮断されれば抵抗出来ないだろう!』 子供達を隠し爆発音の鳴った場所へと向かう。 爆発音の場所は黒く焦げていて、ドラゴンハンターが良く使う魔方陣の気配がした。罠だと気づいたが場所が遠く嫌な予感が止まらない。 [済まない!誰でも良いから子供達の側へ!圭吾が拐われた!] 龍王である私と眷族は繋がっている為に、何か有ると察知することが出来る。念話で成体の眷族に話しかけ圭吾の元へと飛ぶ
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