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「…でねー…っ!?」
唐突に感じる体内の魔力の変動
咄嗟に手の甲を確認すると0の字が消えかかっていた
『…お別れのようだな』
フェンの寂しそうな呟きに頷いた
「まぁ、また来るよ。おとーさん」
『うむ。それまでは待っておこう、我が娘よ』
そう言って最後にフェンのモフモフを堪能していた
「レイ!」
急に聞こえたボクを呼ぶ声
唯一会えなかった友人の声
優しい優しい魔王様
「やぁ。ルスト」
空から降り立ったイケメン魔王
何故か正装というね
しかもかなり疲労していて肩で息をしている
「やっと見つけた。何故か…見付けることが出来ずに世界中探し回っていた…」
「…魔都にも行ったのに…」
「うむ。それでここに行くことを聞いてな」
「会えてよかったよ」
「…本当にな」
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