1人が本棚に入れています
本棚に追加
『○○先輩が好きです。私と付き合ってくれませんか?』
びゅぅううう・・・・
春一番の冷たい風が吹きあれる学校の屋上で・・・。
私は・・・、
砕身の勇気を言葉に込めて、○○先輩にやっとの思いでブツけた。
本当は凄く心が震えているのが分かる。
○○先輩『・・・あのさ。悪いんだけど、俺、普通の女の子と付き合いたいのであって、ゴスロリ系とかマジ無理だから・・・。』
・・・・・ドクン。
私は・・・容姿には結構自身があった方だった。それなのに・・・
エミリ『わ、私を振るんですか?』
小さな身体がガクブルと震えている。
○○先輩『はぁ・・・。面倒くせぇ~。マジでそーゆーの勘弁してくれないかな?返事返したんだからそれで充分じゃない?』
エミリ『私、可愛くない・・・ですか?』
○○先輩『いやいやいや、てか、このやり取り、まだ続くの?(苦笑)勘弁してよー。俺、忙しいから帰るねー?さよならっ』
そう言い残すと、その場から立ち去ろうとする○○先輩。
ーイカナイデー
エミリ『死んでやるぅ~~~~~~~っ!!!!』
私は気付いたら、○○先輩の背中に向かってそう叫んでいた。
○○先輩は、一瞬足を止めたので、私は一瞬、安堵の息を漏らした。
・・・・が、先輩が吐き出した言葉は残忍な内容だった。
○○先輩『お前、マジぅぜえって!お前と付き合いたくない俺の気持ちも考えろよ?自分の気持ちばっかり押し付けやがって!!死ぬなら勝手に死ね!!!』
ザァアアア・・・・
また、風が吹きました。
私の心に共鳴するかのように・・・。
そしてエミリは笑った。
エミリ『私が死んだら・・・付き合ってくれますか?』
○○先輩『はっ!やれるもんならやってみろよ(笑)』
エミリ『お約束・・・ですよ?』
私は、
いつも持ち歩いているバックからカッターナイフを取り出すと、鋭い歯を首目掛けて
ブッさした!!!
ぶしゅうぅううぅう~~~~~っ!
頸動脈を切ったので、私の首から生暖かい血が飛び散っているのが感じられる。
最初のコメントを投稿しよう!