相原君のマタニティー観察日記

「アタシも妊婦だからさ。重い物とか持てないじゃん？買い物とか力仕事はアンタに頼むわ」

「そうよ美香、何でも頼んでよ」

「なんで！旦那様がいるじゃないすか」

「あー純ちゃんは忙しいのよ」

相原君だって忙しいって。

「あ、あとさ。子供、相原んちと同級生になるじゃん？長い付き合いになるからヨロシクー」

「そっかぁ！やったー！楽しみだわ」

「戸川君ちとも一緒よお！バンザーイ！」

大喜びする二人の傍らで、相原君は目眩をおこしていた。

同級生が戸川っちの子供に、最強重鎮様の子供だなんて。

ベビちゃんよ。
パパのようにはならないでくれ。

その後、皆でカフェインレスコーヒーで乾杯していると、ひどく恐縮した旦那様が迎えに来て、ようやく最強重鎮様は我が家の休日の朝から引き揚げて行った。