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『どうせお前、無神経に“ウマウマ”とか言って食ってんだろ』
「な、なんでそれを」
『まあ、そのマヌケ面だけでも十分神経逆撫でしてんだろうけど』
戸川っちは鼻で笑った後、一番痛いポイントを突いてきた。
『それで、構ってもらえなくて溜まってんだな?』
むぐぐ。
否定できないのが屈辱だ。
『どうせ夜も“あっち行って”とか言われてんだろ』
「いっ、言われることもあるけど一緒に寝てるし!」
『単なる湯タンポだろ』
「……かもしんない」
『男はな、子供産めないだろ?』
「うん」
何を当たり前のこと言いだすのかと思いきや。
戸川っちは驚きの発言をした。
『だから寒い時は湯タンポになって温めてやり、イライラする時はサンドバッグにもなってやるのが男の役割なんだよ』
威張るばかりがオトコじゃない。
深くでっかい成瀬ちゃん愛は、やっぱさすがだ、戸川っち。
「お前サンドバッグは得意だろ」
一言余計だけど。
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