4月、君はスカートが短かった。

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意を決して立ち上がる。いや、立ち上がろうとする。 瞬間、スイッチの手前に、人影が、浮かんだ。 幽霊、という言葉が頭に浮かぶ。 完全に信じている訳はないが、存在を否定できるだけの理由もない。 恐怖で動けなくなった僕に、人影は少しずつ近寄ってくる。 「…律?」 聞き覚えのあるような、無いような声。 僕は、呪い殺されるのかもしれない。 歳に合わないオカルトチックな事を考えながら、この状況を乗り切る方法を必死に探す。
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