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夜の帳がおりてエスカフローネの周りの緊張感が否応なしに高まってきた。
警戒を始めて4時間が経った頃ひとみは肌がヒリヒリとした感覚を覚えていた。
敵だろう。
「アレンさん、敵が近づいて来ました」
「どちらから来るか分かるかな」
アレンが冷静にひとみに聞いてくる。
ひとみは胸元からペンダントを取り出すとダウジングを始める。
意識を集中させる。
目を閉じて集中すると反応がある、ペンダントは北を向いた。
「北側からこちらに向かって来ています。
まもなく来襲します」
ひとみがアレンに伝える。
「わかった各人警戒を密にしろ」
暫くすると森の中から鳥の鳴き声が響く、森の中が殺気に満ちる。
ひとみはダウジングで敵の姿を探す。
敵は4機、1機が目の前にいる。
「アレンさん、目の前!」
鉄の爪が迫るのを半身を反らしてよける。
敵は避けられても動こうとしない。
「アレンさん、目の前にそのまま動かない! 」
それを聞いてアレンは目の前に踏み込み様けさ斬りにする。
剣はステルスマントで隠れていた。アルセイデスの1機が流体金属を撒き散らす。撃破だ。
ひとみはすぐさま次の敵を探す。
━━このガイメルフ、ザイバッハと比べると使いこなせていない。
チャンスだわ━━
ひとみはダウジングを続ける。
エスカフローネの方へ2機がむかっている。
「アレンさんエスカフローネの方へ2機!」
ひとみはアレンに伝える。
「了解した、任せろ」
シェラザードはスムーズに動くと、アルセイデスの背後から剣を振るい2機とも一太刀で仕留める。
天空の騎士に恥じない剣捌きだった。
最後のアルセイデスはシェラザードからみて右側に棒立ちになっている。
「最後、右側に立ち尽くしています」
ひとみはアレンに伝える。
「よし、わかった!」
アレンはアルセイデスに素早く近づいて剣を振るい最後のアルセイデスを切り伏せる。
4機のアルセイデスを5分余りで倒した。
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