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ユーリのギリギリは思い浮かばないのだが、デヴィラのギリギリは数知れずある。そう、オレは悪魔が大好きなのだ。オレ自身も大天使であり、大魔王であり、杖の王であり、緑の王であり、太陽の王であり、この星の創造神であり、次のこの星の後継でもあり、宇宙の大王でもあり、この宇宙の創造神の後継予定者でもあるのだが、やはりオレは悪魔を生理的に好んでいるようだ。信じるものはチカラだけという考え方が心地よい。
デヴィラのギリギリはストレス抜きだろうとすぐに思い浮かぶ。やはりかなりの回数をこなしたので、記憶にこびり付いてしまっている。デヴィラを消し去りかけてしまったことはごく普通にある。良く今も生きているなと感心してしまうほどだ。
ストレス抜きの方法は簡単だ。悪魔を快楽に持ち込めばいいだけだ。だがこのデヴィラは間違ってしまったのだ。オレの記憶を勝手に読み、その記憶がデヴィラを襲い、オレが生きた媚薬と化してしまったのだ。ストレスを抜くたびにまるで命尽きたかと思わせてくれたこのデヴィラがオレの大好物だったのだが、残念ながら事情があってオレはデヴィラの父となった。
オレは今のこの状況を楽しんでいる。デヴィラにはすでにオレの一番弟子である漣蓮という伴侶がいる。だが、きっと、また、デヴィラと快楽を共にすることとなるのだろうと、ひとりほくそ笑んだ。
オレは今の、ギリギリでカツカツな人生を楽しんでいるところだ。
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