依頼されたので答えてやろう

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「ミラー、急げっ! 巻き込まれるぞっ!!」  船はすぐさま異空間航行に入り事なきを得た。まさにギリギリだった。 「あの創造神、悪魔が沸いていてな。オレの記憶を読み、オレの三つの死の箱を開けたはずだ。そして狂い死にしたか、何らかの方法で自ら命を絶ったのだろう。デヴィラが消え去らなかったことが不思議なほどだ。当然創造神がいなくなると星も消滅する、ということに出くわしたわけだな。 …しかし、驚いたな。久しぶりに慌てたぞ…」  オレがふんぞり返ると、みんなに睨まれた。確かにオレのせいだなと猛省した。  オレは少し気になったので、消滅した星の近辺までゆっくりと航行するように命じた。 「あれが、ブラックホールか…」  星が消滅すると必ず現れるブラックホールが目の前にある。星の物質を飲み込んで、今まさに消え去る瞬間だった。そしてそこから唯一生まれるものがある。それが次の創造神だ。 「また女の子のようだな… 悪魔への転生だけはして欲しくないものだな…」  オレは物理防御結界を大きく厚く張って船の外に出た。そして新しい創造神を手招きして結解内に迎え入れた。創造神は今は幽体なので、物理防御結界を通り抜けられる。 「…あのぁー、わたし…」     
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