第1章 骨董屋

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 まぁ、こんなもの、わざわざ着けたくないよな。 「イヤなのはわかるけど頼む! なるべく邪魔にならないよう考えるから!」  ファムはしょうがないなって感じでうなずいた。 「サンキュ、じゃ、もう好きにしてていいよ」  ファムはさっさと上空へ戻っていったので、急いで馬を返し、 行商の人にはもう一度礼を言った。  とりあえず交渉は成立したから、4日分の食料を調達し、 ファム用の鞍と鐙と手綱をどうするか考えた。  鐙だけは馬のを転用できるとして、あとは独自に作るしかない。 鞍は籐の小さな座イスをうまく改造し、手綱は背ビレに付けられるよう 革ベルトで一から作るしかないだろう。  そこいらじゅうの店を駆けずりまわって、最適なものを探して歩き、 材料を抱えて雑貨屋まで戻った。
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