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その晩は店主の知り合いがこぞってやって来たらしく、
何十人もの老若男女が集まっての夕食となった。
たいして話すことなんてないのに、みんなファムや浮遊魚たちの話を聞きたがった。
仕方なく、なるべく面白そうな部分を選んで話して聞かせた。
捕獲作戦のくだりを子供たちはキラキラした目で聞いていた。
自分の馬鹿さ加減を披露してるようなもんなので、
そんな純粋な目で見られると罪悪感に苛まれる。
とはいえ皆が望んでいるのは冒険譚だから、面白おかしく話すしかない。
矛盾してる、と思わずにはいられなかった。
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