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「あ、紅劉君おはよう!」
「はよ。」
「ちゃんと来たね。偉い」
「…出席日数で脅したの誰だよ…」
「それは湯崎先生だって…」
教室につくなり浅井と小林に挨拶される。適当に返事をしながら自分の席に着くと、ふと視線を感じた。
……何だ?
視線の方を見渡すと、丈多とバチっと目が合って直ぐ逸らされた。
またか…
《どうした?葵。》
「…いや、何でも。」
なくは無い。ここ最近、というか関連終わってからやたらとあいつからの視線を感じる。
しかもそれが全部睨まれてるように見えるのが困ったものだ…。
「俺なんかしたのか…?」
まあ別にどうでもいいんだけど…ここまであからさまだと腹がたつもんなんだよな…。
「はーい、おはよう生徒諸君。」
「「「おはよーございまーす」」」
「よーし。今日も頑張って行くぞー。早速3人遅刻かー?寝坊したのかー?全く本当に自由人が多すぎて先生泣いちゃうぜー」
そう言って教壇に立つのは担任の湯崎先生。そう言う自分もかなりの気だるさが見えるのは良いのか、とたまに思う。
「みんな、こないだの訓練は良くやった。各々少しは自分の異能を使えているようで先生安心したよ。
結果はCチームの勝利だったが、他のチームも頑張っていたぞー。
で、だ。
そんなお前達に初任務が下された。」
湯崎のその言葉にクラスの全員(葵以外)の表情がピシッと固くなる。
「それで初任務も三チームに分かれてもらう。
分かりやすいようにこないだの訓練と同じチームにするなー。
なのでチームごとに初任務の内容が違ってくる。
てなわけで、リーダーはこの後俺のとこに来いよー。」
以上。とだけ言って湯崎先生は教室を出て行った。
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