2▽初任務

3/13
37人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ
「あ、紅劉君おはよう!」 「はよ。」 「ちゃんと来たね。偉い」 「…出席日数で脅したの誰だよ…」 「それは湯崎先生だって…」 教室につくなり浅井と小林に挨拶される。適当に返事をしながら自分の席に着くと、ふと視線を感じた。 ……何だ? 視線の方を見渡すと、丈多とバチっと目が合って直ぐ逸らされた。 またか… 《どうした?葵。》 「…いや、何でも。」 なくは無い。ここ最近、というか関連終わってからやたらとあいつからの視線を感じる。 しかもそれが全部睨まれてるように見えるのが困ったものだ…。 「俺なんかしたのか…?」 まあ別にどうでもいいんだけど…ここまであからさまだと腹がたつもんなんだよな…。 「はーい、おはよう生徒諸君。」 「「「おはよーございまーす」」」 「よーし。今日も頑張って行くぞー。早速3人遅刻かー?寝坊したのかー?全く本当に自由人が多すぎて先生泣いちゃうぜー」 そう言って教壇に立つのは担任の湯崎先生。そう言う自分もかなりの気だるさが見えるのは良いのか、とたまに思う。 「みんな、こないだの訓練は良くやった。各々少しは自分の異能を使えているようで先生安心したよ。 結果はCチームの勝利だったが、他のチームも頑張っていたぞー。 で、だ。 そんなお前達に初任務が下された。」 湯崎のその言葉にクラスの全員(葵以外)の表情がピシッと固くなる。 「それで初任務も三チームに分かれてもらう。 分かりやすいようにこないだの訓練と同じチームにするなー。 なのでチームごとに初任務の内容が違ってくる。 てなわけで、リーダーはこの後俺のとこに来いよー。」 以上。とだけ言って湯崎先生は教室を出て行った。 .
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!