2▽初任務

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***** 黒と青で調色された部屋にライトベージュの髪をして、整った顔の男が机に並べられた資料を、椅子に腰深くまで掛け眺めていた。 コンコン すると、部屋の扉をノックする音が聞こえた。 「……どうぞ。」 「失礼します。…会長、言われていた調査の件なんですが」 「…ルーズムブル寮か?」 「……その可能性が高いかと…。ただ他の寮への立ち入りは規則上禁止されているので、確定はできませんが…」 「………いや、そこは凩が会長。…一番線が濃い。」 「……は。」 「今度の寮対抗戦、俺は、俺達のキングを取り戻す。…その為にはどんな手段も選ばん。」 そう言い放たれた男の眼光は鋭く、目の前の男子生徒を怯ませた。 「…俺から逃げる事は許さないぞ…」 ***** -朝- 《葵~!起きろ~!》 「………るさい…」 朝からポテチのでかい声に起こされる。 あの訓練から4日経った。とくに変わりはなく、あれから普通に授業が流れていく。 「…はぁ……めんどくさい…」 だる、と思うけど、出席日数なんて言われたら大人しく従うしかない。 そして顔を洗う為に洗面台に行く。ゴムバンドを頭につけ顔を洗うと、肩にある噛み跡に目がいった。 あの日あの時、会長につれたれた跡。 マーキングとか言ってたけど 「意味分かんね……」 何がマーキングだ。僕は物じゃない。 僕は僕のモノだ。 どんな勘違いしてるんだあいつ。 「………ムカつく。考えるのヤメ!お腹すいた…さっさと食べよ。」 .
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