2▽初任務

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初任務か…… また同じチームなら早く訳を聞いておいた方が良いな…。 「頑張ろうね!紅劉君!」 「……面倒だけどなぁ…」 浅井のそのやる気はどこから来るんだか…不思議でしょうがないよ。 「ま、また同じチームでやるんだから、よろしく。」 「篠崎…」 いつの間にか横に来てた篠崎。その隣にはおどおどした様子の葱瀬。 「よ、よろしくね……!」 ………これもどうにかしてくんないか…。 「…こちらこそ、」 「じゃあ俺湯崎先生の所行って来るね。」 「よろしく、リーダー。」 「なんか紅劉にリーダーって言われるの変な感じ。」 困ったように笑った小林は、そのまま湯崎先生の元へ向かった。 変な感じって…あの訓練の時の事を含め言ってるのか?俺がリーダーの方が良かったって? …俺はリーダー向いてないし、あの立ち位置が合ってる。 何よりリーダーで目立ちたく無い。 「……というか、貴方達何かあったの?」 「何が」 「気付いてないとは言わせないわよ。丈多と紅劉、貴方達の事!」 …あぁ、丈多が俺をずっと睨んでるって言うあれな。 「俺は何もしてない。向こうが勝手に睨んできてるだけだろ。」 「睨んでると言うより……」 「熱いガン見だよね!」 「…はわわわ…」 浅井の言葉により俺の不機嫌さが2上がった。 「でも初任務で同じチームなんだから、2人がそんなんだと困るんだけど?…分かってるわよね?」 「何で僕に言うんだよ…丈多に言えば。」 「嫌よ。あんな状態の丈多と話したく無い。」 それはつまり何だ。とばっちり食いたく無いってことか? 「く、紅劉君…!私で、よければ協力するよ…!」 「…ありがとう、葱瀬。何かあったら言うねな。」 .
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