2▽初任務

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□□□□□ PM1:00 「リーダー。紅劉君がまだ来ません。」 「………そうみたいだね。ちゃんと1時集合って言ったのに…」 「誰か電話したら?」 「紅劉の携帯なんぞ知らん。」 「え、と……生徒手帳のタブレット…でなら、連絡できる、んじゃないかな…?」 「あ。」と小林が思い出したように呟き、すぐにポケットから手乗りサイズのタブレットを取り出し、クラス名簿から葵を探して選択する。 「…でるかな、紅劉」 ピロピロピロ…p 『…はい』 「あ、紅劉今どこ?!」 『……え。んー…………さあ?』 「さあ!?1時集合だって言ったよね!?」 『聞いてたってば…。ちょっと寝坊していま向かってる。』 (寝坊…!?朝からずっと教室で寝てたのに!?) かなりの衝撃を受ける小林だった。そして、この場にいた全員が、葵がどれ程ルーズなのかを思い知ったのだった。 「ぼ、僕迎えに行くよ!」 『いい。もう着く』 浅井の言葉を直ぐに断ち切ってそう言った葵。 そして、その言葉通り葵の姿が見えた。 「紅劉、遊びじゃないんだぞ!しっかりしろ!どこか調子でも悪いのか?」 「至って健康だから気にしなくていい」 《やかましいな!この脳筋!》 「何?このぬいぐるみ風情が。」 《どうもとてつもなくプリチーなぬいぐるみのポテチ様だぞ!》 1人とぬいぐるみの幼稚な言い合いが始まったところで、皆んなはスルーして学園島から飛び立つヘリに乗る。 「ポテチ、丈多、うるさい。」 葵の少し苛立った声に2人は一瞬で黙る。 「丈多。やけに素直ね。」 「ライバルの言うことは聞くべきだからな。」 「…………そうね」 何かを言うことを諦めた篠崎。そして窓から遠くを眺めた。 .
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