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────…ちょっと前 ゆい寮部屋
和泉
「ご、ご主人様…一体どうしたのですか…?」
ゆい
「君は、こうされるのが嫌いなのかい?」
膝上座り
和泉
「いえっ…嬉しい限りですが…」///
ゆい
「ふふっ、ならいいじゃないか
…君はここにいて。どこにも行かないよね?」
和泉
「…えぇ。もちろん」
ゆい
「…絶対にだよ」
和泉
「はい、絶対にです…」
ゆい
「…心配だな
決めた。君の居場所を固定しよう」
和泉
「え?」
ゆい
「念には念を、だよ
君は何度も何度も僕の前から消えていった。それは僕のあらゆるプライドや良心をズタズタにしてくれたんだ。君はそういう人間なんだ、こちらから強く束縛せざるを得ない」
コォォォ───……
和泉
「え…き、消える?そんなことした覚えが…」
ゆい
「煩い。君は相応のことを受けなければならないんだよ」
かきかき…ぱたんっ
ゆい
「さぁ、和泉。花屋へ赴いて、彼岸花を買ってくるんだ」
和泉
「彼岸花…ですか」
ゆい
「君にはお似合いだ。そして、僕にもね。早く出て行かないか、ほら」
ぐいぐい
和泉
「は、はぁ…行って参ります…」
がちゃっ ばたんっ
ゆい
「………」
─────ビリリリィ!!!
和泉
『!!? ふ、服が彼岸に…!?ご、ご主人様、これは!?』
ゆい
「早く買ってきて」
和泉
『し、しかし服が…開けてください!このままでは捕まって…!』
こんこんこん!!
ゆい
「……」
和泉
『居留守しないでください…!!
…はっ、だ、誰か来る!』
ダッシュ!!
ゆい
「…ふふ
社会的地位を失墜して戻ってくるんだ、和泉。君の居場所はここにしかない…」
にんまり
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