Exhibitionist

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───…戻って現在 茂み 和泉 (…なぜか恐れさせてしまった。しき君のコンプレックスを刺激してしまったのかもしれない… …この姿、親交のない人…ましてや女性に見られたら最後…) ぞぞぞ 和泉 (…どうにか彼岸花を手に入れなくては…そのためには誰かに頼まなくては… Z組の方々なら、ご主人様のイタズラと理解してくれそうだけれど…) 和泉 「…おや」 こはく 「………」 よちよち 和泉 (……彼女なら理解してくれそうだが…… …四の五の言っていられない…!) 和泉 「こはく君…!」 こはく 「へっ …柳生さん。茂みに隠れて…なにを?」 和泉 「そ、それは…深刻な事情が…」 こはく 「…? あの…出てきては…?」 よちよち 和泉 「よ…寄っては…いけない…」 たじ… ぐさっ(石踏み) 和泉 「!!」 よろっ こはく 「     」 和泉 「あ…」 ズドォォォォ────……!!! こはく 「   エベレスト   」 硬直 和泉 「こ、これは深い訳が…話を聞いてほしい…!」 こはく 「…その…あのっ…まずお隠しになってください…そのぉ…」/// 和泉 「隠すものが…」 こはく 「…こ、これどうぞ…ビニール袋ですが…無いよりかは…」/// かさ 和泉 「…ありがとう …話を聞いてくれるかな」 こはく 「…はい…」 和泉 「…ご主人様に服を奪われてしまってね この姿のまま…彼岸花を買いにいけと言われて…しかしこのままでは…買うどころか、無事に帰れさえ…」 こはく 「…ですねぇ…」/// 和泉 「…申し訳ないが…彼岸花を一輪、買ってきてはくれないかな?」 こはく 「わ、私が…ですか?」 和泉 「君にしか頼めないんだ…! …これで。お釣りは要らないよ…」 一万円 こはく 「えっ…こ、こんなに…普通に買ってきますから…」 わいわい 和泉 「! 人が来る…! またここで落ち合おうっ…頼んだよ…!」 ダッシュ!! こはく 「あっ ……頑張ってください」 ぺこ
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