解答

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「……だから目的なんてねえっつってんだろ」  にらみ合いが続いたことによって、少しは興奮が収まったのだろう。  チョーカーの男性は松樹と杉元を交互に見ながらも、トーンダウンした口調でそう呟きながら、二、三歩後ろずさった。 「カウンターの方。バッグは無事ですか?」  松樹が呼びかけたのは、カウンターで目を丸くしているサラリーマンだった。 「わ、私ですか? バッグ……? ええ、ここにありますが」 「中を開けてください。持ち物は入ってますか? パソコンとか書類とか」 「は、はあ……」  言われるがまま、サラリーマンの男性が椅子の脇に置いておいたバッグを手に取って中を開く。  すると、顔色が変わった。 「ない……! ない! タブレットは……? これ、私のバッグじゃない……!」 「ここにいてね」  そう言って杉元の肩をぽんと叩いた松樹が拾ったのは、チョーカーの男性の足下にあった同じようなバッグだった。  中を開けてサラリーマンに見せる。 「ああ、それだ。しかし、どうして……」     
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