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「じゃあまずは街の人に、飛び入り参加いいッスかー?!
って許可貰わねーとなー」
「あとは僕から長(おさ)に相談しよう。
長も許可してくださったら正式に申請もできるし」
「でも春祭まであと七日じゃね?
あ、でも七日もあればなんとかできるか」
恋が天井──遙か高い樹の天を見上げ、リロードが椅子から立ち上がり言う。
恋が頬杖をやめ、リロードに声をかける。
恋は「よっこいせ、やべ、ジジイみてェ」と言いながら立ち上がると、「オレ、市長とこ行ってくるわー」と言って歩いて行った。
実に行動派であった。
リロードも「ああ、お願いするよ」と言うと、エバの手を握り、音屋──ツェプクの最上階へと向かって歩き出した。
エバはそんな頼もしく行動力の高い二人のお兄さんの姿を、喜びと期待の眼差しで見つめていた。
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