魔武器作成

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「人多すぎじゃねぇ……?」 歩いて校庭に着いた感想がこれである。 これもしかして一年の全クラス来てるんじゃねえかなーって思って目視で数えたらそうだった。 ラグさんェ……そういうことは先に行ってくれない僕困惑しちゃうよ? 「おーい! リキー!」 「あれ、ユウタ?」 「後もうちょっとで遅れる所だったぞ?」 そう思ってたらユウタがこっちに走ってきた。 ふむ? 取り巻きがいないねぇ……と思ったら遠巻きに見てるのか。 でも、何か僕に対して殺気を放ってるけど……何でだろうね? まあ、この程度の殺気じゃ動じないし近くに居たら邪魔だし……楽だね。 「まずは知識を学ぶんだってさ」 「面倒そうだねぇ……」 「えー、楽しそうだぜ?」 意外だねぇ……ユウタってそう言うの面倒だと思いそうだけど。 あれかな? 強くなれそうな知識は好きなのか? まあ、僕は知ってるから面倒なだけだけどね。 色々本とか読んでたから覚えちゃったんだよね。 魔武器は持ってるし。 「静かに!」 誰かがそう言うと、皆の声が聞こえなくなる。 始まるのかな? 「これから魔武器作成と使い魔召喚の説明を行う!」 モブな先生の声とか頭に入らないから必要なのだけ頭に入れて、後は聞き流す。 魔武器作成って言うのは、魔石に魔力を込めて武装を作る事。 武装って言ったのは、魔武器と魔装に分かれるためである。 魔武器は魔力で作られた武器の事。 何かしら能力が付いていて、一つの時があれば三つ四つの時もある。 魔装は魔力で作られた防具の事。 形は服だったり鎧だったりと様々だ。 能力については防御や強化的なのが付きやすい。 魔力以外で作る方法もあるはずだけど……この先生は言ってないね。 知らないのかな? 使い魔召喚は魔法陣に血を垂らして行う。 初級・中級・上級・最上級・神級まであり、ドラゴンは最低上級、伝説級だと神級になる。 学生だと……上級が限界だと思うけど、ユウタに関しては例外だね。 さっきユウタの魔武器をちょっと見たら能力三つだったし。 この先生も注意してるが、複数人の血を混ぜて召喚すると使い魔がぶつかり合って死んで、死神が命を狩りに来るから注意してね。 ……毎年新聞で起きてるって見るけどね。 ……ここでは起きない……よね?(震え声)
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