魔武器作成

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「では、5人グループを作って魔武器作成を始めろ!」 五人グループか……僕とユウタは確定として後三人ね……。 周りを見て……めっちゃ絡まれてる金髪の女の子おるやないか。 しかも女の子はかなり嫌がってるし……助けようかな? 「ユウタ、あそこにGOだ」 「ん? ……オッケー、任せとけ」 まあ、僕が行っても無駄な事は分かっているのでユウタを出動させる。 状況をすぐ理解してくれるユウタはやっぱり優秀だね。 「なあ、一緒にやらないか?」 「え、えっと……」 「あ? 何お前?」 ユウタが女の子に近づいてそう誘うと、チャラそうな男二人が前に出てくる。 邪魔だねぇ……ていうかユウタに敵うと思ってるのかな? 「Bクラスだけど? ていうか嫌がってることに気づけよ」 「はぁ? ユイさんはお前に嫌がってるんですけど?」 「お前ちょっと自分に酔いすぎじゃね?」 さて、自分に酔ってるのはどっちだろうねぇ……? ユウタが惹きつけながらユイって子から離れるように動いてるし、僕が動こうかね? 気配を消して近づいて…… 「君、こっち」 「へっ? え、えっと……貴方は……?」 「それは後で……また絡まれるのは嫌でしょ?」 後ろから声を掛けてそう言うと、ユイはすぐ理解して僕の方へ来る。 うんうん、ユウタはこっちをチラチラ見て確認して密かに親指立ててるし、上手くいったね。 後はこの場を離れて……後二人誘わなきゃいけないのか。 まあ、それは後回しにしてユウタと合流しなきゃね。 「ナイスユウター、いい囮やってたよ」 「そっちこそ予想通りに動いてくれて助かったぜ、リキ」 「……連携だったんだ」 ユウタと合流してイエーイ! とハイタッチ。 チャラ男達はキョロキョロしてるし、いい気味だ。 連携……相談なしでやったんだけど、ここまで上手くいくとは思わなかったよ。
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