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「じゃあ、俺が取ってくるぜ!」
そう思ってたらユウタが走ってったよ。
誰かに……ていうかいつもの取り巻きに話しかけられるけど……む? ユウタが怒っているように見えるな。
何でだろ?
「取ってきたぜー」
「ありがとうユウタ……それじゃあ早くやっちゃおうか」
「あ、あの……私……」
「魔力以外のやり方もあるから後で教えるね」
「……ふぇ?」
ユウタが取ってきたので魔石を受け取る。
ハルは魔武器作れないと思っているけど……さっきの先公が説明してなかっただけなんだよね。
差別許すまじ。
「……ていうか今教えた方がいいのかな?」
「……さっき言った魔力以外の方法か?」
「知識だけはあるのよ僕は」
カノンに疑いの目を向けられるけど、世間に伝わってないだけであるんだよ?
それに長年戦っている人の場合はその方がいいしね。
「僕の魔石でやってみるね……どこでもいいからちょっと切って血を魔石に垂らすと……」
つまりは僕の場合、血でやった方がいいので皆に見せながら血を垂らす。
すると魔石が輝きだし、形を変えていく。
……っ!? 待って、これってもしかして……!?
「……これは……鞘?」
「何で鞘だけ……名前と能力は?」
「えっと……水鏡って名前で……自動防御だって」
名前と能力を聞かれるので、僕はそう答える。
……嘘だけどね!
やばいどうしよう一応隠蔽魔術はやっといたけど……僕の魔武器が魔武器だからって”これ”が来なくても……!
そしてたぶんさっきの隠蔽魔術は気づかれてるんだよ……ユウタに。
さっきからじぃーって凄く見られてるもん。
やだその視線怖い。
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